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3. もう時効??今だから話せる業界裏話 |
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3. 8.当社営業担当者の寂しい話、オマヌケな話。 談合は受け付けませんという会社で営業を担当するという事は結構キツイ仕事なんですね。 例えば指名を受けて入札に参加する場合は、各社の営業担当者が集まる事になるんですけど、会場では一応ほとんど顔見知りなんですけど、全員に無視される事になるんです。 誰も話し掛けてきませんし、世間話でも話し掛けようなら露骨に嫌な感じですし、その前に近場の席なら席を外されますし、それでいて皆さんは和やかな感じで世間話なんかしたりしてるんですけど、全員に無視されているイジメラレッ子みたいな感じですかね。 全員が顔を合わせる時はこんな感じになるのは、談合なんかの仕切り役の顔役みたいのがいるからなんで、ほとんどの営業マンとは顔見知りで、1人対1人の時は普通に談笑もしたりして、普通なんですけど入札がからむと顔役が絶対絡んでくるので、要は営業マンが集まるところでは、完全に無視される事が多いんですよね。 かわいそうでしょ。 もっと嫌なのはその案件の本命と称されるところが、仕切り役の顔役の会社の場合ですね。 仕切り役の立場もあるんで、当然、他社には良いところ見せなければいけないので、凄味が増しちゃってヤクザマガイの脅しみたいになっちゃたりするんですね。 東京湾に沈められるぞー、とか駅でプラットホームの端は歩けないぞーとか、みたいな感じですかね・・・なんせ顔役の人達ってのは見た目も怖い人が多いから、ヤナ感じなんですねー。 でもそういう事も我慢して無視してれば、そんな怖い事もなくなり、要は話が通じないという事で諦められてしまえば、何事もなくなりその結果は、こちらが無視されるだけになったんですが、実はそういう事なんですよ。 寂しいでしょ。・・・寂しいよね。 これはこの間の話しなんですが、ある管理の仕事での入札があったんですね。 我が社としては、希望をしてみたもののチョットその仕事は出来ないかなあって感じだったんで、応札の札は高値で作って降りるつもりだったんですね。 入札当日も営業担当ではなく、ベテランの工事課員が代理で入札に行ったんですよ。 入札会場のある都の出先の建設事務所の駐車場に行ったら、本命の業者さんの営業担当が待ちかねたように近づいて来たんです。 もちろん本来の営業ではなく、代理が来るのはどういう事だろうかという事ですよね。 すぐに近づいてきて、よもやま話なんかしながら、入札室入る前にどんな状況なのか、どんな札なのか何となく当たりをつけるというか、探りを入れるというか、真面目な営業担当さんなんですね。 いつもの営業担当が入札に来ないで、工事課員が代理で来る位だから何となく雰囲気が伝わりますよね。 もちろん我社の社員は、会社として勝負に行かないのも、応札の金額も知ってるんですが、そんな事が外見から判るようでは入札に参加する者として失格なんですけど、一生懸命な営業さんなんで、本来は許されないんですがチョット親切心で、今日の案件については、今、会社も忙しいから受注しても出来るかなみたいな事を、言って上げたらしいですよね。 当然、本命の業者さんとしては、一番気にしてた会社の入札に来た社員のこの言葉を聞き逃す訳ないよね。 なんか一瞬喜んだのが判ったらしいんですよ。 そんな事が遭って、なんか良い事したのかなみたいな感じもあったりして、入札室に入って入札に臨んだのです。 全社が応札が終わり、改札されて金額確認の後、1番高い札から読み上げていくんですね。 今度は当社の担当者が驚いたんですよ。 落札するつもりはないから、十分高い価格で応札してるつもりなので、当然1番目に社名が呼ばれる位かと思ったら、呼ばれないどころか他の会社の応札の価格がすごく高いんですね。 あれあれなんて思ってる内に、本命の会社の社名と応札価格が読み上げられて、当社が一番札で落札してしまったんです。 応札した本人も一瞬パニックで、話しが違ってるなんて思っても、誰にも文句言えないし、本命の会社の営業担当も何て言ったら良いのか分かんないような顔してるし、ついさっき小さな親切したようなつもりだったので、その反動で何か後ろめたいような感じがするのと、果たして落札はしたけど仕事出来るのかなみたいな感じで、実に情けない声で間違って落札となりましたって、報告の電話がありましたけど、当社も一体何やっているんですかね。 勝負する時は、落札出来ない事が多いんですけど、逃げたいと思って落札してしまう会社ってのは、実にめずらしいですよね。 道理で情けない声で、落札の報告の電話してくる訳ですよね。 資料不足、経験不足など色々あるんだけど、一つはっきりしたのは、業界では当社は信用しない方がいいという噂が立つのは、マチガイナイ。・・って感じですかねー。 ユーウツデスネ。 |
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